敬和学園の声楽部と男子シュビドゥヴァーズ主催の定期演奏会「コスモスコンサート」が新潟市北区文化会館で行われました。
コンサートは11月3日(火)の夕刻に行われ、在校生や保護者の皆様をはじめ、多くの方が演奏を聴きに来て下さいました。工夫を凝らしたオープニング、それぞれの魅力が引き出された女声合唱、男声合唱。また合わさって魅力が何乗にもなる混声や、部員の個性が爆発したミュージカルと盛りだくさん。みんなで歌おうのコーナーでは、会場が一体となって1つの歌を歌う、楽しい時間となりました。大会報告ステージでは今年の全日本合唱コンクールで演奏した3曲が歌われました。そこで目にしたのは多くの時間を割いて、血のにじむような努力の果てにたどり着いたひとつの到達点。一音一音が磨き上げられ、美しく濃密な音楽を味わいました。音楽を突き詰めた先に、彼らはどんな風景を見たのか。そこに至るまでの果てしない道のりを思い、拍手が鳴り止みませんでした。
さて、今回のコスモスコンサートの目玉は、なんといってもOBOG合同ステージです。40人近いOBOGが駆けつけて下さり、女声合唱、男声合唱、そして最後は混声で現役と合わせて80人の大合唱が実現しました。仕事や学業の合間を縫って多くの方が関東、関西、東北などから集まって下さり、にぎやかなステージとなりました。かつて現役時代にこの合唱部で活躍し道を切り拓いてきた先輩たち。現在はそのまま合唱を続けている人も、新たな道を歩んでいる人もいます。しかし今回現役生の熱い呼びかけに応え、再び舞い戻ってきた彼らは、かつてと同じか、それ以上の輝きを放っていました。彼らは声楽部の歴史そのものであり、また現役生にとっては未来でもあります。彼らが生き生きと歌う姿が、現役生にとっていい刺激になったと思います。卒業して離れ離れになっても、あるいは知らない世代同士でも、歌を通してひとつに結ばれる。その幸福な事実が空間をいっぱいに満たして、演奏が終わった後もいつまでも耳の奥に残り、美しい余韻を心の奥深くにもたらしてくれました。
このコスモスコンサートによって3年生が引退し、世代は交代して新たな歴史がはじまります。これからも混声合唱部は全国大会を目指し、果てしない道のりを歩むことでしょう。しかしその隣には共に歌う仲間がいて、遥か先には道を切り拓いた先輩たちがいます。保護者をはじめ多くの方が後ろから支えてくださっています。仲間が、先輩が、支えてくださる多くの方がいることに感謝し、練習に励みたいと思います。今後も応援、よろしくお願いいたします。第26回コスモスコンサート「ひとりじゃない仲間がいるから」。たくさんのご来場、ありがとうございました。